うちなー芝居と琉球舞踊
先日、沖縄芝居の新春特別公演を見に行った。
TVでは観たことがあるけど、生で観るのは初めて。
(Yさんに感謝!)
ちょうどこの日の午後は、取材で国立劇場おきなわの開場記念公演で、組踊を観たばかりだったので、夕方からの沖縄芝居をより楽しむことができた。またホッとするひとときでもあった。
はじめて観賞してみて気が付いた点は、芝居の合間に、琉球舞踊があるという事に注目。そう、琉球舞踊よりも芝居のほうがメインではないか。
よく見ると、琉舞を綺麗に舞っているのは、芝居に出ている役者さんだ。
あとでその点をあるかたに伺ってみると、
「琉球舞踊が踊れるようになってから、はじめて芝居を演じる事ができるものだ」という。
以前は、お祭りなどでは、沖縄芝居がメインで、琉舞は、役者さんが着替えを行っている合間に出されたものだったとか。
今ほど社会的地位があったわけでなく、かつては琉舞は遊郭で習っていたものだという。
「今の舞踊は、アドリブが効かない。
以前なら、舞台の大きさを見て、“今日は前奏をどれくらい延ばそう”などと地謡さんと打ち合わせて臨機応変に調整したものだが、今はきっちりマニュアル通りで“前に10歩”だったら、もうそれしかできない。舞台が大きくてもたったの10歩。小さかったらもうできないなどと、融通が利かなくなっている。芝居の役者なら、それができるのだが...」
というコメントが返ってきた。
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