八重山で、力強く生きてゆく高校生兄弟の活力溢れるドキュメンタリー映画の上映が昨晩ありました。(今回は限定1回のみとのこと)
タイトルは『南東劇場(なんとうシアター) 青春篇“与那国COWBOYS”』です。
日本最南端の島・与那国島には高校がない為、中学を卒業するとその多くは石垣島などへ進学してゆくのですが、主人公の兄弟・タカシとサトシは、小学生の頃から育ててきた闘牛と共に石垣島の高校に入学することを希望します。牛と一緒に?もちろん、前代未聞。
しかし、“そういう子を待っていた!”という校長先生のはからいで牛と共に入学がかない、飼育しながらの学校生活を送ってゆくのですが、それも親からの仕送りではなく自分たちの力で学費を賄い、生活してゆくのです。
小6で父親が亡くなってしまった為、子供の頃から、牛20頭・馬4頭を子供ながらに自分たちの力で育てて生きてきたのです。そうやって育ててきた牛を売って作ったお金で入学する為の学費にあて、石垣島に渡り高校に通うのですから、ハンパではありません。
やがて、牛と共に卒業を迎え、それぞれが巣立ってゆくまでを密着取材してゆく、青春ドキュメンタリーの映画です。
また要所要所で、中学時代の担任の先生の回想が挿入されるのですが、彼らを子供として見ているのではなく、ひとりの自立した“小さな大人”として見ていたところがとても印象的でした。
“自分の人生は自分で切り開いてゆく”そういう彼らの“生き様”が、観るものを奮い立たせてくれます。
“癒しよりも元気をあげる!”それが、この映画のキャッチコピーです。
これから、沖縄を拠点に徐々に公開予定との事ですので、どうぞお楽しみに。
※写真:島 洋一 監督 (Life Slice 専用カメラで撮影)
最近のコメント