ギャラリー巡り・出口富美子シーサー展

全国の沖縄好きが作る投稿誌『大好き沖縄』のほか、著書も何冊も出版している作家の出口富美子さんが、琉球新報では“陶芸家”と記載され誤ったクレジット表記となっていましたが、出口富美子さんの造る生命力みなぎる“シーサー”を間近で観ると、なるほど間違ってしまうのも解るような気がします。
出口さんにとっては、あくまでもライフワークであり、そしてチャリティー活動であって、このシーサー・チャリティー即売展「いのちかがやけ!」の収益は、経費の一部を除いてすべて沖縄平和記念堂に寄付されるのです。
陶芸の世界の常識では、混じり合うハズが無いと言われている2つの物質=“陶土”と“磁器土”が、陶板の上でひとつになっている偉業には驚かされます。
「どんな異質のモノも、時間と熱意を持って接すれば、次第に混じり合えてゆけるのです。たとえば、アメリカやイラクであっても、そうやって根気強く接してゆけば、いつかは和解しあえるものだと思うのです。」
“異質だから排他する”のではなく、それぞれの個性(特性)を組み合わせての作品作り(とそしてその精神)。ベースは陶土で作り、髪の毛などの部分を着色された磁器土で組み合わせてゆくことによって、別途着色する必要もなく、違いのある質感を活かして、より豊かに表現ができるのですね。
また、一対のシーサーが男女に限られずに、親子であったり、生徒と教師であったり、なによりも、同じものが2つと存在しないというその個性的なシーサーの仕草が、またユニークなこと。

「沖縄で毎年6月に開催しているのには意味があるのです」といい、かつて沖縄戦で亡くなった魂のひとつひとつに対して鎮魂をこめて作り続けるというのだから、最終目標は24万人分のシーサー作りに励むことになるのだろうか。
これは、一見の価値有り。魂を洗われる様でした。
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