沖縄にこんな素敵な雑誌がありました。
FOR THE FOLKS WITH THE SPIRIT OF VAGABOND
『U M I K A J I 海風』(海風本舗)。
第一号の特集は、カヤックで沖縄〜奄美を8日間かけて横断する旅のレポート。組み立て式のダブルカヤックを6挺使い、総勢12人の旅の記録が記されている。
沖縄本島・国頭村奥から、
→与論島・大金久海岸
→沖永良部島・笠立海岸
→徳之島・喜念浜
→奄美大島はカケロマ島の裏側の小島と、
→終点が古仁屋よりも東南のやどり浜までの、
200キロメートルを超えるパドリングの旅!
おそらく旅の途中に描きとめたのであろう、線画のイラストスケッチがまたいい。基本をしっかり押さえたオーソドックスで渋いページデザインも今時珍しい。
版形A5サイズ、本文80ページに、遊びの達人達の声が詰まっている。読み捨てられような一般誌にはない、作り手の情熱が感じられる一冊。
どれも同じような沖縄本が氾濫する中、こういう雑誌も存在する。
奥付を眺めると、堀田貴之さんの名前のほかに、デザイナーでありイラストレーターの伊藤孝志さんの名前があった。この本で彼の作品と再会するとは! そのイラストが彼の作品だったことに驚く。
伊藤孝志さんとは奄美出身のクリエイターで、唄者・朝崎郁恵さんのCD『うたじま』(AMAN Music)のCDジャケットを手掛けた方だ。
東京で一度お会いした事があるが、奄美大島で生まれ育った彼の感性の豊かさと、一切妥協はせずに信念を貫く彼の生き様がとても格好良かった覚えがある。
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プロフィールにも書いてありますが、私は与論島(もちろん日本ですよ)の出身です。
さて、ここで問題です。
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