島尻では『ヌーバレー』と呼ばれる豊年祭に近いお祭りが古くから行われていたそうで、現在は、知念村の久手賢、安座間、知名に残っています。
今では、安座間も地謡(じうてー)がいなくなり伴奏はテープになってしまっている状態ですが、すぐとなりの知名では現在でも生演奏で奉納芸能が行われています。
というのも知念村知名は、人間国宝・照喜名朝一さん(安冨祖流)の生まれ故郷という事もあり、まだまだ脈々と受け継がれているようです。
「そんな、照喜名朝一さんも実は、この『ヌーバレー』で育ったと言っても過言ではないのですよ!」と語るのは知念村のOさん。
本会場に向かう前に、村内(字)にある拝所までを道ジュネーし、お参りと奉納芸能が行われるのですが、[写真上:今帰仁ヌー]の男性の様に踊りの足の挙げ方(曲げ方)が独特です。
[写真下:左側] 照喜名朝一さん(重要無形文化財保持者・人間国宝)の生歌をゆかりの地で聴くことができました!
その一曲目にいきなりアカペラで歌い出したのは....、なんと古典曲ではありません。異国のスペインの歌を熱唱してしまうではありませんか!!
[写真下:右側] は、照喜名朝一さんのお孫さんの照喜名朝史くん。おじいちゃんからお父さんもお母さんもやはり芸能一家の血筋に生まれたそのチビちゃんは、まだ若干2歳(!)というのに『えびす大黒』や『組踊:花売の〜』では、チビえびす大黒様やお猿さん役を立派に演じきり、会場はもう拍手喝采 (^ ^)//~~
演目数は、計29演目! 夕方から夜10時まで(昨年は11時まで)続きましたが、その後、村民のみなさんは足早に一斉に帰宅します。
村民の方にお話を伺うと「これから、グソー(あの世)の人が舞台上で踊るから、終わったら皆すぐに帰宅する事になっているんです」という訳でした。
なるほど、旧盆のウークイで送り出した後に行われる祭りというだけありますね。
その他、専門的な資料も入手する事ができました。各媒体のほか、RIKのほうでも掲載予定ですのでどうぞお楽しみに!
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