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2004.10.09

名嘉睦稔(ボクネン)の世界

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ボクネンさんこと、名嘉睦稔(版画家)。
パレットくもじの『県産本フェア』に彼が来場するというので駆けつけてみると、夕方からは個展が開催されている浦添美術館のほうに来館し、終日まで滞在するので“ぜひ取材に来たらいい”という。
せっかくの機会なので、『大自然の伝言(いあい)を彫る 名嘉睦稔の世界展』を拝見させていただくことになった。

県内初公開になるという『大礁円環(だいしょうえんかん)』(1996年作)は、畳12枚分もの大作。

展覧会直前まで描いていたという、誕生して間もない新作『深遠響森(しんえんきょうしん)』(2004年作)は、“先に仕上がっていた『深遠響空(しんえんきょうくう)』(2004年作)と対で描かないことにはどうしても収まりがつかなくなって、急きょ制作することになった”という。

ほかにも、『鬼の弁当箱』(写真下)という新作にも驚かされた。そのユニークなタイトル名と、その鬼の“弁当の中身”に注目した。薔薇など綺麗な花々がぎっしりと鮮やかに詰まっている。

ボクネンさんは“夢とかではないと思うんだが、時々、覚醒しているというのか、そうでないのかも判断がつかない時に、様々な印象が頭の中に現れることが稀にあり、その日は、いきなり突拍子もなく鬼が薔薇を喰らうシーンからはじまったんだ”と言う。

色彩豊かな作品が多い中、墨一色で力強く描かれている作品群もあり、それがより生命力があふれている。中でも際立っていたのが『少女』(2002年作)で、それを観た瞬間、伊是名豊年祭のボクネンさんインタビューで“老女の中には少女がいる”というあの話とリンクした。
これは、少女の中に未来の老女の姿までが見えた。そしてそのどちらでもあるんだよ”とボクネンさん。

本来、自ら描いた作品のガイドはしない”というボクネンさんに特別に、少しずつお話を伺いながらナビゲートして頂いた。詳しくは、RIKコンテンツにて掲載予定!

全53点の作品を“大地の世界”〜“天空の世界”〜“躍動する生命の世界”と大きく3つのテーマに分けての展示となっている『名嘉睦稔の世界展』は10月24日(日)まで、浦添美術館で開催中。
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コメント

沖縄からの微熱な話題!まさにそんな感じのすることがいつも紹介されていて、楽しみに読んで見ています。名嘉睦稔さん、とても惹かれて興味のある方です。今年春に、ボクネンズアート東京に行き、そこでスタッフの方と色々お話した時の事思い出します。以前にTVで睦稔さんの創作中の様子をみた事があると話したら、今の瞬間自分の中にあるイメージをのがさないようにとものすごい集中力でその分消耗するので、2時間を限度にスタッフが声をかけると聞いてすごいなあと思いました。そして自分の中に沸いてくるイメージを捕らえて表現するので書き直しや書き損じがないと聞いて、作曲家のモーツァルトの話を思い出したんです。彼も頭の中にで鳴っている音楽を譜面にするだけで、下書きはなく全てオリジナルだそうです。きっと人間の域を超越した人達なのでしょうね.
でも残念な話も聞いたんです。睦稔さんと同じ伊是名出身の琉球舞踊家(沖縄でとても活躍中)の方が、睦稔さんに連絡を取りたくてもとにかく話が通らないと。全国区になってしまうとそうなるのかなあと、寂しい話です。私は睦稔さんがそうしてるのではなく、
スタッフが勝手にしてるのだと信じたいです。同郷のつながりを大事にしているのが沖縄ですよね。

ボクネンズアート東京でスタッフのみなさんから、いろいろと興味深いお話をお聞きしたのですね。
今回の美術展で会場内で放送されていたVTRにも制作風景シーンがあったのですが、
驚きましたね。相当の集中力で、描いて、彫ってと、それも人間離れのスピードなんです。

実際にお会いしてみると、とても人柄の良いかたでしたよ。

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