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2004.12.30

朝崎郁恵withゴンチチ

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奄美シマウタの古謡を歌い継ぐ朝崎郁恵さんが、今回はゴンチチと来沖。
昨年リリースされたセカンドアルバム『うたあしぃび』にも競演している両者だが、出会いはもっと前に遡る。
97年にリリースされ、その後ロングセラーとなった自主製作盤『海美』の歌声を耳にしたゴンチチ、細野晴臣、UA、などが衝撃を受け、それ以来、リスペクトされ続けているという。
今回のライブでは、まずは若き実力派唄者・中 孝介くんの美しい裏声によるアカペラではじまった。それは八月踊りで最初にうたわれる唄だった。当初2曲の予定がなりゆきで4曲披露となり、4曲目が終わる間際に、遠くから朝崎さんのチジン(奄美太鼓)が絡まりながらの幕開けとなった。
かつて、奄美シマウタといえば、奄美出身者がそれを聴きにきていたものだが、ステージ前列から20〜30代の女性が多いことに気がつく、そう、朝崎郁恵さんのファン層は幅広い。
まだ奄美シマウタを聴いたことがない人にとっては、奄美三線で演奏を耳にするとどうしてもどの曲も同じに聴こえてしまう。
“奄美のシマウタを世界中の人々に伝えたい”という朝崎郁恵さんは、三線のほかにもピアノなどの洋楽器を用いて表現する先駆者となり、聴く人々の心に響きわたっているようだ。
そのどこか懐かしい唄のメロディーや声に涙するものが多く、“初めて聴きに来たのに、思わず涙がこぼれてきてしまった”という人たちが絶えない。
ある雑誌に永六輔さんが、「琉球音階はドレミファソラシドで割り切れない“純正音階”なんですよ。そこに新鮮な懐かしさを感じて皆が戻っていき、芸能や文化はそうやって伝わり、回ってゆくものなんです。」というインタビュー記事が、大きなヒントとなって印象に残っている。
奄美の音階は正確には琉球音階ではないが“純正音階”と奄美三線の師匠からもお話を伺ったことがある。
そのメロディーに、ゴンチチ曰く「朝崎さんの“心の奥底から響く歌声”」が織り重なってゆくものだから、毛穴がすべて開いてしまうほどの“新鮮な懐かしさ”に心打たれるのだろう。
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シークレットゲストにも驚いた。つい先ほどまで、NHKに生出演していた古謝美佐子さんが駆けつけ、奄美六調(奄美のカチャーシー)で一緒に舞ったのだった。

心に響くコンサートでこの年を締めくくれるなんて……。

 追伸;
 今回、コンサートに行けなかった人にも朗報。
 1月6日(木)のNHK BS放送にて、
 朝崎郁恵withゴンチチのセッションを観ることができます。
 そのほか、元祖ネーネーズのおふたりの
 比屋根幸乃さんと宮里奈美子さんもゲスト参加。
 奄美のシマウタと、沖縄民謡が繋がってゆくそうです。

 [放送予定時間]
 デジタルハイビジョン:午後3時15分〜4時
 BS2:午後6時〜6時45分

朝崎郁恵 公式HPはコチラ→

2004.12.27

現代版組踊『大航海レキオス』完成!公開直前レポート

勝連町の地元中高生たちに受け継がれながら6年間上演され続けている現代版組踊『肝高の阿麻和利(きむたかのあまわり)』でお馴染みの演出家・平田大一さん(脚本・演出)による新作舞台、現代版組踊『大航海レキオス』がついに完成し、その披露公演が昨日公開されました。
平田大一さんが島に帰るきっかけとなり沖縄を再発見することになったという、12年前に主演した『大航海』をこんどは演出家としてこの名作を新しく蘇らせることに。
監修は、あの宮本亜門さん。劇中音楽は松永太郎率いるTHE ReQUIOS BANDによる地謡衆、つまりすべて生演奏です。地謡(バンド)を背景に、そこに役者がいて、踊りがあってというのが、そこがミュージカルとは違うところの現代解釈としての“現代版組踊”。
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さらにこれまでと違う特徴としては、子供たちを中心に大人も交え世代間だけでなく地域も越えたメンバーで構成された舞台ということ。そのほかにも、エイサー、空手、棒術、琉舞、ダンス、獅子舞など沖縄の伝統芸能がふんだんに盛り込まれるなど、肝高の阿麻和利で培ってきたものをさらに発展させた意欲的な作品となっていました。

1226b「僕たちの元気なステージの姿を見て、こんなにイキイキとしているのはどうしてなの?じゃぁ自分はどうなの?と置き換えの中で、心の皮むき、自分の足元のような“根っこ”探しというのになってもらえればと、そう思いながら『大航海レキオス』をみんなで作っていきたい、それが僕の新しい挑戦です。
技術はこれからつけていきますが、それよりも大事なことは“自信を持った出演者ひとりひとりであってほしい”と思っていますので、あと一ヶ月間、本番公演に向けて自信がつくように何回も繰り返し練習を積み重ねようと思っていますので、どうぞお楽しみに!」
と熱く語るのは演出家の平田大一さん(小浜島出身)。平田さんには、RIKの新春インタビューにもご登場頂く予定です!


■現代版組踊「大航海レキオス」(琉球放送創立50周年記念事業)
 〜アジアを疾走る風〜

原作:三隅治雄、監修:宮本亜門、演出:平田大一 
音楽:松永太郎、振付:仲里千賀子

[あらすじ]ウチナーンチュの少年がふとした事から、大航海時代と呼ばれた沖縄にタイムスリップし、三線の始祖と言われる伝説の人物・赤犬子(アカインコ)として幻の三線を探す旅に出かけ、その旅の中で沖縄に生まれた意味、沖縄の肝心(キムグクル)、そして親子(家族)の絆を再確認するという成長物語です。


■公演日程:2005年
1月29/30日 那覇市民会館/開演19:00(29日)、14:00(30日)
2月11日   マティダ市民劇場/開演14:00、19:00
2月13日   石垣市民会館/開演14:00、19:00
3月12/13日 沖縄コンベンション劇場/開演19:00(12日)、14:00(13日)

HP:「大航海レキオス」インフォメーションページ
   http://www.amawari.com/requios.html

2004.12.24

沖縄手帳いらず

041224b沖縄では必須のスケジュール帳といえばやっぱり『沖縄手帳』。もう2005年版もすでに売っているはずですよね。ちなみに僕は持っていません。
日々、怒濤のスケジュールでありながら、スケジュール帳の一切を持たないのが今の自分のスタイル。

今までも野口悠紀雄の超整理術手帳からPalm(PDA)まで、いろいろ試してみようとあれこれ買ったことはあるのですが、2004年もまったく使わず終い(未記入のまま終わる)。はたしてそのままでいいのか? 自分に合った手帳はあるのか?
スケジュール手帳を企画制作しているデザイナーさんに相談してみると、
「スケジュール帳なんて持たないで済むなら、それに越したことはないんですヨ」と、目から鱗。

では、どうやってスケジュールを管理しているか?!というと……、すべては自分のアタマの中。
それで同時にすべてをこなしているのだから、あらめて振り返ってみるとある意味凄いかも?!
みなさんのお気に入りのスケジュール帳はどんなタイプですか?

これから年末にかけてイベント・ラッシュ! 自分の主な出張予定は以下の通り(数日分をPickUP)。

24日(金)
よなは徹PRESENTS
カチャーシー・ア・ゴー・ゴー クリスマスライブ
(各青年会の地謡たちが集結。栄口エイサーから、“元祖カチャーシー”アルバムの代表格のあの方もゲスト出演!)

25日(土)
首里フジコpresents"RYUKYU GIRL STYLE"
山城知佳子(Video&パフォーマンス)、女体体操(最近、NHK沖縄でも登場していない?)、南国ドロップスのKINO(妹さんだよね?)、他
超・首里フジコWORLD!

04122626日(日)
現代版組踊「大航海レキオス」完成披露公演
(監修:宮本亜門、演出:平田大一)

27日(月)
ソークワクチン、他
(想像を超えた天然アーティスト。来年も注目です!)

28日(火)
朝崎郁恵withゴンチチ
(朝崎郁恵さんの奄美島唄で今年を締め括りたい。
 ……まだまだイベントは続く)

※詳しくは、RIKトップページ右上の
沖縄最強カレンダー』をめくってくださいネ。
 みなさん会場でお会いいたしましょう。

2004.12.20

NO FLY沖国大/ブローカート全日本選手権開催!

昨日、19日は沖国大の『NO FLY ZONEコンサート 〜沖縄国際大学から沖縄、日本、そして世界へ〜』へ、三線をもって参加したかったのですが、ほかに外せない予定があってどうしても行くことができませんでした。

それは、当初から大注目し続けていたブローカートの記念すべき第1回全日本選手権が開催されたのです。
RIKも後援だったことから、どうしても外せない取材となりました。
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エンジン動力を一切使わず、“風”を操って疾走するセーリングスポーツですから、さて気になるのはやはり“風”です。
海に囲まれる沖縄にはいつもいい風が吹きます。会場となったアウトレットモールあしびなー周辺には風の障害となる高い建物はなく海にも近いので絶好のシチュエーションです。
それでもこの日の風はあいにく微風。わずかな風は誰かにだけに味方するわけではなく条件は皆同じ。その上がったり下がったりする少しの風をいかにものにするかが勝負どころとなるので、それは力勝負ではなくテクニックと風の知識が重要なポイントになってくるのです。
その予測と期待通りに“いかに風を操るか”という点で、やはり見応えのあるレース展開となったのでした。
レポートは、RIKのコンテンツとして掲載予定です。
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2004.12.15

総力特集『東御廻いジョイアスロン』大会レポート

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お待たせいたしました!『東御廻い 2004国際ジョイアスロン in 知念村』のレポート記事がRIKに掲載されました!
総力特集として特大ボリュームで『東御廻いジョイアスロン』の魅力と、その大会の模様をお届けしましたので、どうぞお楽しみに!

『総力特集:東御廻いジョイアスロン大会レポート』
 http://okinawa.rik.ne.jp/contents/okinawa/from/joy/index.html

全行程=サイクリング15km+ウォーキング12km+水中ウォーク200mという道のりでしたが、時間無制限というところがまたポイントです。
コースから少し外れて、文化遺産見学にでかけてみたり、
風景のスナップ写真を撮ったりと、のんびりと歩いたおかげで、もうほとんど最後のほうでしたが翌日も筋肉痛無し!でしたよ。
(通常なら、草野球などした翌日には筋肉痛に襲われているというパターンですが…… ^^;)

歩きながらいろいろなことに気づかされたり、再発見したりとか、たまには歩くのもいいもんだ、とつくづくそう思いました。

2004.12.13

NHKデビュー!

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NHK沖縄のお馴染みの夕方の番組『うちにおいでよ!』。
この番組で、読者からの写真を公開するコーナーがあったのはご存知でしょうか?

本日放送された自分の写真作品『一夜限りの大輪』については、
たまたま、NHKの制作のKさんが、僕のBLOGを拝見していたということでお声を掛けて頂いた。
以前に、ある写真家さんの個展でお会いする機会があったが、まさか、個人HPについてはお知らせしていなかったと思う。
何かのきっかけで、この『シマウタ37.6度 沖縄からの微熱な話題』を知ることになったのだとか。

NHK沖縄『うちにおいでよ!』では、読者からの写真を募集中とのことですので、応募してみてはいかがでしょう。
(※なお、作品の返却についてはないとのこと/宛先は下記まで)





蔵出しとっておき写真“写真大募集”
宛先:
〒901-0294 NHK沖縄放送局
うちにおいでよ! 蔵出しとっておき写真』係りまで

2004.12.10

オキナワンボーイ

僕らは、ある競技の沖縄からの代表チームとして全国大会に出掛けてきた。
その旅費の支払日が今日にあたるので、チームメイトの青年と待ち合わせとなった。
振込でまったく構わないのだが、直接旅費を手渡したいとのこと。

それを確実に実行するために、前日の晩に北部から中南部の親戚の家に泊まったという。
「今日はこれから那覇の街に遊びに出掛けるの?」と尋ねると、
「いいえ、これからやんばるに帰ります」という。
 直接手渡す為だけに、わざわざ那覇まで来てくれたのだった。
 しかも仕事の休みを取ってまで。
  ……ジーンときてしてしまった。 

♪BGM:知念良吉『何処へ行くオキナワンボーイ』
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2004.12.09

今年も全島エイサーを振り返って

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本土では、すっかりエイサーも季節感がなくなるほどに、年中を通して観る機会が増えたり、県人会以外でも県外サークルも増えたりとその賑わいといったら一種のブームかもしれません。
これが県内の人からすると、“エイサーが今の時期に?”となったりするのでしょう。

『季節はずれのエイサー話題』(by.だーしゃさん)

今では、県内でも年間を通して結婚披露宴の余興としてエイサーが演じられたりもしていますが、ご年輩の方などは“お目出度い日に、旧盆の舞いをやるなんて……”って嘆いたりもしているかもしれませんね。

そして、全島エイサーフェスティバルといえば、各地域の旧盆の役目を果たした青年会のほか、千原郷友会(現・嘉手納町)の伝統エイサーも拝見することができるという、最大級のエイサーの祭典ですね。
その全島エイサーから3ヶ月経ちましたが、今年も振り返ってみることになりました。
前編後編と2部構成の思い出のアルバムです。

青年エイサー関連の話題としては、次の『藝能新聞ばん』でも、よなは徹さんにRIKインタビューの続編とも言えるお話を再び伺ってきましたので、そちらもどうぞお楽しみに!

2004.12.07

沖縄の絆(1)

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沖縄に学ぶこと、学ぶべきことが多くある。
本土では薄れゆくことが、沖縄にはまだまだ色濃く残っているものが多々あり、
その中でも、“家族の絆”の強さ・深さに、いつも関心させられている。

豊年祭など地域行事からお祭りでも伺える、
“子孫繁栄”“家内安全”“五穀豊穣”など、
「家族(や地域)が末永く繁栄することが最高の利益」という。
地域のお祭りを観てまわるごとに、そのことに“気がつきなさい”と言い聞かされている様で、最近では、素直に・自然にそう思えるようになってきた。

都会ほど、その“家族の絆”が薄れる傾向にあるのかもしれないが、都会だけに限らない他の地方でも、“何か大切なもの”を見失ってきているような、
そして、沖縄でさえもずいぶんと本土化してきて、大切なものが徐々に失われつつあるのかもしれない。

沖縄に来てもうすぐ2年。その“大切な根本”を気がつかされはじめている。

2004.12.05

壁紙はじめました。

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“沖縄からの“風”や“海”を感じて頂けたらと、
 そんな思いで、「海ありんくりん」壁紙と、
 オリジナルカレンダー付き壁紙をご用意しました。”

そういうメッセージからはじまったRIKの壁紙。
もっと以前からあっても不思議ではなかったけれど、12月からサービス開始となりました。

さっそく、こんなメールが届きました。





今日は。Wです。
RIKの壁紙(カレンダー付)凄く良いですね。今まで「美○島物語」や「う○ま」を壁紙にしてましたけどいまいちだったので早速RIKの壁紙に更新しましたよ。
毎月更新してくださいね。期待してます。
(後略)

りっくの壁紙写真は、取材にかかわっているスタッフが撮ったもので、プロの方が撮ったものではありませんが、
いずれも写真が好きで、沖縄が大好きな人たちによるものです。
おそらく、愛情がこもっているのでしょうね。
そのうち、自分が撮った写真もアップしていきたいと思っています。

プロの写真家さんのように機材等々、なかなかかなわないものもありますが、
気持ちだけでなく、デザインでもRIKの“たたずまい”を演出したいと心懸けていこうと思います。

2004.12.01

沖縄最強のイベントカレンダー!

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RIKに新機能追加!『沖縄最強のイベントカレンダー』が本日より稼働しました!
以前、RIKでご紹介したエフエム那覇さんのHPの目玉コンテンツのひとつ、箆柄暦さんと共同開発したという沖縄最強のイベントカレンダーが、RIKのHPにも機能追加されることになりましたので、そのお知らせと使い方をまとめてみました。

 1.RIKトップページ右上のイベントカレンダーから、
   知りたい日にちをめくると(クリックすると)、
   その日のイベントがズラリと表示されます。
 2.カテゴリ別の検索も可能です。行事/音楽/芸能/
   演劇/クラブ/アート/スポーツ/公演、等々。
 3.さらには自分のケータイやパソコンに、メモしたい情報を
   メール転送することができます。
 4.また、各イベントに関連するRIKコンテンツがリンク
   されることになります。
  (Special Thanks: FM那覇きのっち、RIKあひる&すいか


■エフエム那覇のコラム(11/27日付)より引用:
http://www.fmnaha.jp/column//past.html





2004年11月27日 曇り、風もつめたいぞ
エフエム那覇のイベントカレンダ(この右にあるヤツね)は、箆柄暦さんの協力で、実用的なコンテンツとして定着してきました。さて、このカレンダに仲間が加わります。沖縄のポータルサイトとして、いぶし銀の光を放つRIKさんです。イベントカレンダクリック後の画面は、エフエム那覇とRIKのダブルネームとなりまして、さらなる便利情報をお届けします。来月頭からの運用となります。ご期待あれ(^^)/
とうせい

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