久米紅(くめくれない)
あまりガイドブックには載っていないかもしれませんが、この花、なんだと思いますか?
昔、中国から伝来したといわれる貴重な花『久米紅(くめくれない)』です。山側のほうに咲いていました。
そのほかにも、赤や白のつつじ、ヒカンザクラも咲いていました。また、ヒカンザクラのあとの時期には、白い花びらのクメノサクラが咲くそうです。
ガイドブックには載っていなくても、琉歌には詠まれていました。
「白瀬川に 流れゆくるさくら
すくてぃ思里に 貫ちゃいはきら」
久米島の琉歌『白瀬走川節』です。
この歌では、サクラを詠っているようですが、“久米島特有の赤や白のツツジが花盛りの頃は、サクラと見間違う程といわれたから、サクラの花に例えたのではないだろうか”という説もあるとか。それがこの赤と白のツツジに、久米紅。
いっぽう、自生の山桜がいっぱいあったという伝承もあるようです。それがヒカンザクラやクメノサクラなのでしょう。
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