琉映蘇る!『桜坂劇場』へ。
朝崎郁恵さんが、コンサートの予定も無いのに沖縄に来たのには訳があった。
ここは、閉館してしばらく経ったあの琉映。
その琉映が、7月1日(金)に『桜坂劇場』として蘇ることになった。
“劇場”というのは、なにも映画だけでなく、コンサートイベントからワークショップまで幅広く行うという。
そのこけら落とし公演として、朝崎郁恵さんが7月10日(日)にコンサートを開催する。
今日も、はらい清める『おぼくり』、そして『ええうみ』がアカペラで歌われた。
奄美のシマウタには、歌の冒頭に“ハレ〜ぃ”と入るものが多く、それらは同じく“はらい清める”意味がある。
また、“ありがとう”の古い言葉にあたるのが、この『おぼくり』なのだという。
新しい幕開けにふさわしい歌が会場に響き渡る。
さらに、劇場内には、オープンカフェ『cha-gwa』と、アーティストショップ『PANA』もオープンする。
今までは、入場料を払わなければ入れなかった会場内を、自由に出入りできるよう風通しをよくするのだという。
託児所を設けての上映も、年に何回か実現する予定だ。
代表はあの『ナビーの恋』の中江監督(写真上・右側)に、真喜屋力監督(写真中央・左から2番目)の姿も。
それを“作る側にいた人が、観る人の為に場を作る”とそう表現するのは、文化庁地域文化振興室から、寺脇研氏(写真中央・右から3番目)。
続いて、“文化は人が集まってこそできるもの”とは、那覇市から宮城孝氏(写真中央・右から2番目)。また“劇場とは集合の場にしたい”とも。
映画は、一般1600円のほか、年会費2千円で入会した会員には1000円と安く映画が観られるようになる予定だという。
その年会費には、誕生日に無料招待券を2名分と、月1回発行されるフリーペーパーが含まれているので、1回の観賞だけでも十分に元が取れてしまいそうなサービスぶり。
公設市場跡地の『にぎわい広場』+『那覇てんぶす館』+そしてこの『桜坂劇場』が連帯するという。
“街に人がうごくことと、いい風がふくこと”とマネージャーの上田真弓さん(写真下・左端)。
琉映閉館を惜しんだ人たちが立ち上げた新しい街の“劇場”に、
そして“この街”に、いい風が吹いてきそうだ。
(次号の『RIKメルマガ』に続く)
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» 朝崎郁恵さんin沖縄 [-ちとせ熱-::sabori/17.4Hz::通信]
なぜに那覇の映画館(否、劇場)に朝崎さんが?!こちらをご覧ください。http://sansin.air-nifty.com/simauta/2005/05/post_a6ab.htmlhttp://sansin.air-nifty.com/simauta [続きを読む]
桜坂劇場、楽しみです。ちょうど、従兄弟がその隣に住んでたんで、小学校のころから通ってたんですよ。年会員2000円いいかも。
投稿: てつ | 2005.05.19 10:00
てつさん>
当時の賑わいをご存知なのですね。
“桜坂劇場”が、再びこの一帯に“風穴”をあけて、
人の流れがまた活発になるかもしれません。
(てつさんたちもまた、活動の場が増えそうですね)
投稿: KUWA | 2005.05.19 11:00
桜坂といえば東映まんがまつり・・・(ドラえもんの劇場版とか)子供の頃からよく通ってました。閉館のニュースを聞いたときは悲しかったけど、そのまま残るんですね!嬉しいです。
朝崎郁恵さんは、先日の浜辺の茶屋ライブで初めて聴きました。カチャーシーを踊ってましたが、奄美でもカチャーシー踊るんですね〜。
投稿: shibucyo | 2005.05.19 18:49
shibucyo>
こんにちは。
閉館から間もなく復活。
琉映の閉館を惜しんだ人たちの情熱が蘇らせたのでしょう。
今年の浜辺の茶屋に行けたんですね。
沖縄のカチャーシーとおなじ様に、
奄美には“六調”があるんです。
沖縄にも奄美にも、歌と踊りの唄がいっぱいありますよね♪
投稿: KUWA | 2005.05.21 08:35