咲き乱れる紫陽花
今、もっとも見頃な花畑を紹介しましょう。沖縄の可憐な花シリーズ(3)は、『よへな あじさい園』。
山の斜面いっぱいに拡がる紫陽花は、88歳の米寿(トーカチ)を迎えても、現役で毎朝手入れしているという饒平名ウトさんによるもの。
見頃な時期はおよそ1ヶ月間。残りの11ヶ月は、そのシーズンに綺麗に花咲くよう、手入れを続けているのだそう。この急勾配を90近いおばあちゃんがひとりでがんばっているという。
そしてシーズン中には、子供から孫まで、4家族が応援に駆けつけるのだそう。これが個人農園だと知るとますます驚く。
本土から来た観光客にもインタビューしてみると、
「ふつう、紫陽花といえば淡い色合いで、石畳の脇に咲いているものが、ここでは色濃く、一面に咲き乱れているのが、やっぱり沖縄!っていう感じで驚きました。こんなの初めて!感動です!!」
との感想が返ってきた。
“わびさび”を超越した咲き乱れる紫陽花は、ここ、本部町伊豆味の「よへな あじさい園」だけ。
シーズン中、先週末満開を迎えたので、今週がもっとも見頃。
« イジュの花、そして琉歌 | トップページ | 40年ぶりのハーリー競漕 »
「沖縄便り」カテゴリの記事
- 宮古島取材のエピソード話(2015.02.25)
- 二科展(2014.07.20)
- 新刊案内(2014.07.14)
- 最高の緊張感と、至福の撮影時間(2012.11.14)
- スーパームーンに誘われて(2012.05.06)
コメント
この記事へのコメントは終了しました。
きれいですね~
ほんとに色がこちらより濃いと思います。
アジサイの色は土の成分によって変わるといいますけど、ほんとにきれいですね。
私の地元にも本土寺というアジサイで有名なお寺があります。
この時期の週末になると駅が大混雑するぐらい、たくさんの人が見に来ます。
この週末、ちょっと行ってみようかな。
投稿: さとこ | 2005.06.10 11:39
さとこさん>
どうもこんばんは。
色濃いのは、この土地の酸性が強いからだとか。
色のほか、この一面に咲いているのがまた壮観ですよ。
観光客へのインタビューで、
“そうか、本土ではこのように山一面に咲かせているところってないんだ!”って、ふと気がつくことになりました。
日本情緒のある紫陽花もまた魅力的なことでしょう。
このあじさい園では、沖縄ならでは/よへなあじさい園ならではの、
そんな、紫陽花を観賞することができます。
投稿: KUWA | 2005.06.11 00:59