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2005.06.23

慰霊の日に捧げる歌

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あの沖縄戦から60年の節目を迎える『慰霊の日』(6月23日)。戦時遭難船舶遺族会の合同慰霊祭(那覇市・波の上旭ガ丘公園「海鳴りの像」前)には、鎮魂歌『嘉義丸のうた』を奉納に訪れた朝崎郁恵さんの姿も。

昭和18年、大阪から沖縄に向かう途中、奄美沖で魚雷攻撃によって沈められ、その生存者の治療にあたったのが朝崎郁恵さんの父・辰恕さんだった。治療にあたりながらその出来事を一部始終を聞くことになり、そのことを歌に残した。それを現在も歌い継いでいるのが、娘の朝崎郁恵さん。

ずっと歌い続けていたわけではなく、偶然に生存者の新城スエさん(当時24歳/88歳)と出会ったことがキッカケで、“これは再び歌い続けなければいけない”と『嘉義丸のうた』を歌い継ぐことを決心したのだとか。
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式典には、その話を聞きつけた生存者の仲宗根トヨさん(当時19歳/83歳)も十年ぶりに慰霊祭を訪れ、もうひとりの生存者・仲本保子さん(当時2歳6ヶ月/66歳)も参列された。
当時は厳しい“かん口令”が敷かれ、生存者が家族の待つ沖縄に戻っても、“何事があったのか”、親から尋ねられても一切口外することができなかったという。家族が犠牲になったことさえも知らされない世の中だった。
そういう状況で、歌に残し歌うことも命がけだったかもしれず、表に出なかった理由がここにあるのかもしれない。
それが、『十九の春』の裏側にあるもうひとつの歌。

5隻の船団のうち嘉義丸だけでなく、その後、湖南丸、赤城丸、台中丸、開城丸が、戦争によって沈められた。

ひとつの船の歌というだけでなく、戦争の犠牲になった多くの御霊に捧げる鎮魂歌として、これからも歌われ続けてゆくのだろう。

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