菊酒とお祭りのウガン(重陽の節句)
旧暦9月9日は“9=陽”が重なる『重陽の節句』。
かつて、本土でも平安時代から行われていたこの風習が、ここ沖縄では今もその行事が厳かに行われ続けている。
旧暦の9月9日に執り行われるのは、お盆・彼岸・豊年祭などもすみ、地上の悪霊がきれいにいなくなった頃なのだとか。
沖縄では、お祭りの御拝(うーまちのうがん)といわれ、首里ではノロたちのお祭りとも。
各地域レベルでも行われていたものが、土地の開発や後継者問題などで、途絶えてしまっているところも。
その中心となる首里の重要拠点でさえも、このお祭りを執り行っていたノロが3年前に亡くなり、後継者がいなくなってしまった。
しかしこの地区では、略式でも続けようと頑張っている。
その様子を丁寧に写真に納め、世界に広めてほしい、という声があるのだとか。
ここ最近の自分の写真をご覧になっている方から、そのようなお誘いがあり、ある首里の現場を訪れてみることになった。
沖縄のお祭りをずっと追い続けてきた意味、そしてその謎解きが、ようやく首里で結びついてゆくような気がする。
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» 旧暦9月9日(キクザキ) [なんくる主婦の年中わーばぐち]
旧暦9月9日、菊の節句です。『菊には邪気を払う力があるとされ、各家庭で菊酒を仏壇や火の神に供え、家族の健康を祈願します』と、Natura。を参照。菊…準備し忘れました。m(__)m今朝、URUMAXの島ぱしゃにてだっちが菊酒の写真をUPしてくれて、う~む、やってるなぁとうなり... [続きを読む]
やっと菊酒の意味がわかりました。
そういうお祭りだったんですねー。
ありがとうございます。
投稿: pyo | 2005.10.12 12:51
貴重な事教えてくれてどうも有難うございます・・・
もっと沖縄の歴史や行事など、大切な事
沢山教えて下さい!!!
投稿: icemimi | 2005.10.12 13:44
私には赤田という地名にミルクドゥンチが決まったということが偶然にしろ興味がわく。なにしろアカバナアミステリーは赤なのだ。五音節、五弁はストゥーパを意味している。空海の東寺も赤壁の5重の塔だ。植物のミステリーが妙な縁で赤田ドンチの赤でつながって予祝の場所となっている。感じやすい場所がなぜイーユヌミー、イーユヌミーなのかまだ謎かけがされている。
投稿: あさぎ | 2005.10.12 13:56
初めまして!札幌からコメントします。
のぶろぐさんから飛んできました。のぶさまに触発され、今日から沖縄に飛んで4連休です。
今回は歴史を考えるというテーマで行ってみようと思います。
ブログ、参考になりました。画像が凄く綺麗です。
拙ブログは、一応札幌にいるという設定にしております。(防犯上)
菊酒・・・まだまだ知らない事ありそうですね
投稿: 中村雅人 | 2005.10.13 07:54
九月九日、そうでしたか。勉強になります。以前から、「11、33、55、77、ときて、99」と思っていましたが(さて11/11てなんかありましたっけ)。
実は私の誕生日なのです。太陽暦では57/10/31なのですが、最近調べてみたら太陰暦では9/9。今年は「生年」の酉年であります。その年に、誕生日が9/9と分かったし、重陽の意味も知った。ありがたい。
投稿: いさを | 2005.10.19 11:22
はじめまして。
ブログランキングドットネットからこちらのBlogに着きました。
幼い頃から、祖母や母が家の(沖縄的な)年中行事をやってますが、菊酒の意味をちゃんと聞いてませんでした。
情報ありがとうございました。
投稿: ちょび・ビ | 2005.10.26 23:04