同じ国の中でも、沖縄ほど、自分たちのルーツを大事にしている
というのは、他の地域にはここまでは無いかもしれないと思う
ときがある。
各地で沖縄県人会の交流が活発であったり、それも出身の島ごと
にある場合も。(運動会だって行われていたり)
それが、海を越え世界に渡っていった沖縄県出身者ともなれば、
なおさら故郷(くに)への愛はとても深いのではと想像つきます。
郷土愛とか、自分の国を愛する心とか、法律や学校教育の中で
強要して、そこから湧いたり育まれたりするものでは決して無い
のだろうと。
沖縄では、親のまた親の親、つまり先祖を大事にするという
代々親から伝えられてきた精神文化の中から、その気持ち(心)を
継いでいるものです。
世界のウチナーンチュ大会の民族パレードの中で、
「“魂の故郷”にお帰りなさい」と、そう声をかけたのは、
ハワイに移民した県系人の人たちからの声でした。
彼らが同じ移民として、南米へ移民した県系人のパレードを
行進している人たちに向けて、語りかけた言葉だったのです。
またカメラは、正面のパレード行進のほうに向けていたけど、
ファインダーには写らない脇のほうでも、いくつかのドラマが。
沿道では、地元の方々のほうから握手の手を伸ばし、
「ただいま」と「お帰り」が交わされた感動的なシーンも。
那覇の“国際通り”が“真の国際通り”となった日でした。
その翌日から、本大会は行われ昨日閉幕しましたが、
大会の外でも、市町村単位で交流会が行われたり。
(今日は『世界のイトマンチュ大会』などが開催)
そのベクトルもだんだんと自分たちの“根っこ”に
近いところになると、親戚ごとに歓迎パーティーを行ったり、
お墓参りをする人々の姿も。
「“根っこ”と“絆”と“肝心”を大切にする」ということ。
この沖縄から、あらためて学ぶことが多いと思いました。
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