十五夜に、首里末吉の神獅子
末吉の杜の麓、この地域を護る神獅子。
旧八月の十五夜にだけ、集落を清めるために現れていました。
本日のRIKの記事『なは青年祭』でもご紹介した首里末吉町の
獅子舞(那覇市指定民俗文化財)は、町外での演舞では替え玉。
本物は、村落の護り神としての第三代目の神獅子で、
大切に祀られ、この地域から一歩も外に出ることはありません。
ところが意外なことに、先代の二代目は、
なんと、フランスのマルセイユの議長室に祀られているとの事。
サミットの際に、大切な宝を贈呈し国際貢献したといいます。
しかし、心配はいらないようです。
贈呈する前に、この地域の御神事を司る神人によって、
第三代目のほうにしっかりと魂が込められ直されているとの事。
「集落の厄を祓い、福を招くこの伝統行事を抜きにして
祭りだけをもし行ったとしても、
それはただのイベントになるだけで、意味が無いのです」
と、本来の目的を忘れず、200年の伝統を守り続ける村の護り神。
末吉宮の入口のもっと手前から結界を張る番人が、
この末吉の獅子なのです。
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コメント
この記事へのコメントは終了しました。
こんばんは。
末吉町獅子舞保存会のGiichiです。
当保存会を紹介頂き有り難う御座います。
これからも伝統の継承に尽力を尽くしてまいります。
暖かく見守っていただけると幸いです。
投稿: Giichi | 2006.10.17 23:13