龍宮へようこそ
休みの日に、竜宮城へ行ってみたいと思いません?
激しく忙しかった日々に、時間の穴がぽっかり空いたかのように
きのうは久しぶりに時間ができた。
朝から、奄美のA先生と電話でゆっくりとお話したあとは、
急に、いろんな電話がかかってくる。
仕事あり、竜宮へのお誘いあり。
“竜宮”ですヨ。
休息に竜宮だなんて素敵ではないですか。
さっそく、平良さんというかたのお宅を訪ねてみると、
自分でとってきた貝がらたちに囲まれての暮らしは、
そこはまさしく竜宮城そのもの。
「ここはね、昔、王府のノロさんたちが休息した場所なの。
それもここは、神アシャギなのよ」
なるほど、ご夫婦ともに神人さん。
暮らしながら、その地を大切に守っているのだそう。
竜宮パラダイスは、
ほかにも、海人のおじいちゃんのお宅にもあるという。
ご案内して頂くと、知る人ぞ知る海人Uさんだった。
漁の時、“珊瑚の海”には“三合の御酒”を捧げているのだそう。
その数に、大事な意味があるのだという。わけを尋ねてみると、
「わたしは自然崇拝者だからよ」とにっこり微笑むUさん。
獲るだけでなく、シャコ貝などを養殖して育ててもいるが、
開発の為の埋め立て工事で、死滅したときもあったのだそう。
「役場に言ったら、逆に怒られてよ…」
そこの自治体による立て看板の“自然を大切に”の言葉が空虚。
「自然そのままの景観が美しいところに惹かれているというのに
埋め立てて観光施設を作ったところで、本当の魅力は
そこには“宿っていない”。やがて誰も来なくなるよ」
平良さんがぽつりとつぶやいた。
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