誰も教えてくれないウスデーク
“「ウスデーク」のシンポジウム”と聞いて、
こんな珍しい機会を逃してはいけないと、
初日は別の人に取材をお願いしてでも“記録したい”と思った。
2日目もライターさんに同行してもらい、講演も終わり、
A先生へのインタビューも一通り終了したあとのこと。
「でもね、本当の意味はもっと奥深い深いのよ」
と、先生がつぶやいた“その一言”を聞き逃さなかった。
「ぜひ、そこを(その先のお話を)伺いたいのです!」
と、カメラ担当だった僕が、すかさず申し出た。

先生のお話では、
「そもそも、ウスデークはイベントではなく、神行事。
なので、ウスデークの舞いには、
たとえば、足運びから、手の振りまで、
実は、意味のある動作が多く含まれている」とのこと。
それは、あるチカラの込め直しとなる、とても大事な
儀式なのだという。
それが、今では形骸化してカタチだけになっているとのこと。
舞っているご本人たちでさえ、その意味がわからずに
ただ踊っているのが実情だという。
「このことを、何故かどうしても知りたかった。
でも、誰もおぼえていなかったから、
それが調べはじめるキッカケとなったんです」
という先生の口から次から次へと出てくるお話に、
鳥肌が立ちましたと、同席していた人がぶるぶる震えだした。
(後編に続く)
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コメント
わたしも竹富島で「マミドーマ」の踊りについて、似たようなことを聞いたことがあります。
http://www2s.biglobe.ne.jp/~marebito/Mill/mil05.html
あれも元々豊かな実りへの予祝儀礼だから、ただ形をなぞるだけではなくて、ちゃんと意味のある動きをしなければならないのだけど、実際の農作業を経験したことがない人が踊ればどうしたって形骸化してしまう……
そのうち、ひとつひとつの動作の意味もわからなくなってしまうのかもしれません。
投稿: 唯ねーねー | 2006.12.04 19:32
たとえばその竹富島の種子取祭で、
まずは長老が登場し、行列で行進しますよね。
それがただの行進ではなくて、
あの時の足さばきひとつにも、大変意味があるものなのだと、
その学者のかたから、教えて頂きました。
投稿: KUWA | 2006.12.07 15:13