聖地荒し/神カカリャよりメッセージ
「宮古に来た理由はあとまわし」
と言ったように、
理由があとからわかる時がある。
理屈なんてなく、それを超えたもの。
宮古島の神カカリャ(シャーマン)としてよく知られる
根間ツル子さんの元には、
今では宮古諸島からだけではなく
沖縄本島や八重山からの相談者のほか、
本土や海外からも彼女をたずねてくる者が絶えないという。
だから、そう簡単には会えそうにないのは想像できた。
海人さんからも「まぁ、よっぽど運が良ければね。だから
こういうのは自分で直接電話したほうが“繋がる”かもね」
目には見えない“繋がり”というものはあるようで、
突然ながら、その日の夕方にお会いできることになった。
とはいっても、相談事は無いので、会話は流れにまかせ
こうやって突然お会いできたことにまず感謝しよう。
「そう、“繋がり”を感じて来られたと言うのね」
「最近、人の心に、神心が無くなってきていてね」
と、根間ツル子さん。
その言葉に思い当たるのが、“聖地荒し”。
久高島のクボー御嶽荒らし事件のほか、最近では
壺屋の土地の神と、火の神を祀っているビジュルグヮーが
壊されている……。
それも、その自治会の会長自らが判断して、
“地域の発展の為”と称して、聖地の左1/3を壊し、
焼き物関連施設(焼き物体験教室)を建てるのだという。
どこかの心ない開発業者が行っているのではなく、
地元の、しかもその土地を預かっているハズの長が、
この地域を何百年も護ってきた神の聖域を壊しはじめた。
「うっ、私の身体まで痛いよ……。」
携帯にたまたま入っていた現場写真を視てもらうと、
「嗚呼。このままでは、この地域の繁栄は無くなるよ。
この地域の子孫たちが動かないとこのままでは危ないよ」
「こんな事が沖縄で起きはじめるなんて、今後が心配です。
ここで、神様にあることを伺わせて頂いたんです」
同じ現場でその直後に撮ったもう一枚の写真を視て、
「神からあなたにOKサインが出ているわよ。
見て。ここまで削られても神は死なない。
しかしこれからが、この地域や子孫たちの試練ね」
この地域の人たちだけの話として終わるのではなく、
こういう大事な聖域が崩れてゆくとこれからどうなるのか。
見過ごせない事態が沖縄で起きはじめている。
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コメント
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kuwaさん、こんばんわ
「神心が無くなってきている」、ホントですね。
欲の為に人を蹴飛ばし、首を絞める。
自分の首を絞めているのに・・
素敵な文化を自ら壊す、何故なんでしょう?
こんな世の中だからこそ、必要なのに・・
投稿: せそこ | 2007.06.06 00:22
聖地のゴミ問題もそうですよね。
とくに、今回のケースは、
聖地を、縁のある方々が、自ら削り壊す、
という非情事態に、驚きを隠せませんでした……。
投稿: KUWA | 2007.06.06 06:57