尊々加那志(とーとぅがなし)
「“とーとぅがなし”の本当の意味を知っていますか?」
と、朝崎郁恵先生から聞かれ、
「“感謝”(ありがとう)という意味でしょうか?」と尋ねると、
「一般的には感謝とも解釈されているようだけど、
漢字にすると“尊々加那志”。つまり“尊い存在”のことよ。」
「感謝も込め、尊い存在で“尊々加那志”。
その“尊々加那志”とは人物名ではなく、神さまのことよ。」
集落にもよるかもしれないけど、奄美の加計呂麻島の
先人たちはそういう意味で使っていたという。
例えば、「Oh! My God(神よ!)」と同じで、
とっさに「あぁ、神よ!」と
緊急時の願い事に使う場合もあるらしい。
いざという時の場面だけに限らずに、
神に向かって語りかける第一声でもあるとのこと。
(同じく「あぁ、神よ」)
尊々加那志は“神”でそして“感謝”でもあるとしたら
「感謝=神」に通じるのかも。
そう思うと、その言霊がすっと入ってきた。
「神謝」。
“言葉、の感謝”を超えた、“心、の感謝”のこと。
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