年の瀬に、最後の最後に大仕事(その1)
年の瀬に今年最後の仕事となったのが高嶺久枝先生への取材。
ミントングスクに伝わる琉球開闢神アマミクの神面を再生、
魂込めを行った琉球舞踊の大家にどうしてもお話を聞きたい。
先日国立劇場おきなわで、高嶺久枝先生の芸道四十周年を
記念する大舞台があり、そこで琉球開闢神アマミクの面を
つけ、舞台で披露された。なんという場に立ち合わせて
いただいたのだろう…。息をのむような瞬間を目撃し、
これは琉球舞踊の世界だけの話だけでは留まらないような
いにしえの琉球を蘇生するシーンだった!
高嶺久枝琉舞道場にお伺いし、早速お話を伺ってみると
「なぜだかわからないのだけど、ふと、桑村さんにも
ご覧頂きたいと思ったんです」と、なぜ若輩者の僕にお声
を掛けて頂いたのか、お招き頂いた経緯からお話下さった。
勿論舞台をただ拝見するだけでは勿体なく、一部始終を
記録させて頂いていたのでしたが、お話まで収録して
さらにそれを一般公開する事で、ようやくすべての結び
となるような気がしている。先生のご意向とも一致した。
そして長時間に及ぶ取材を決行。貴重なお話を有難う
ございました。これからじっくりと整理して参りたいと
思います。
道場奥の座敷から再び道場に戻ると、御座楽の皆さんが
勢揃いされていて、「元旦から首里城でお世話になります」
とご挨拶させて頂いた。これも偶然?僕は正月の首里城で
琉球王朝時代の衣裳を身にまとい、古式の正月行事を
再現する舞台に、彼らの近くでお役人の役で参加させて
頂くのです。…思えば、数年前に高嶺久枝先生が
宮廷の歓待行事を再現された舞台に御座楽があり、
そこからの御縁がずっと繋がっていたのかもしれない。
四十周年舞台の第二部にもこの御座楽が出演していた…
(つづく)
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