超訳 聖書の言葉
何世紀にもわたって世界的なベストセラー書『聖書』。
日経おとなのOFF『聖書入門』の特集では、
『超訳 ニーチェの言葉』の著者が現代人にも分かりやすく
聖書を超訳していて、胸に響きやすい言葉になっています。
「すべては言葉からはじまった」
(『ヨハネによる福音書』第1章)
この世界の最初に存在したものは何か。
それは言葉であった。
神は言葉とともにあった。
この言葉が神自身であった。
この言葉によって、いっさいのものが創造されたのである。
創造されたもので、
何一つとして言葉以外によってつくられたものではない。
この言葉には命があった。
人の光となる生命である。
この光は闇の中で輝いていた。
「神は愛を欲している」
(『ホセア書』第6章)
神が欲するのは、いけにえではない。
豊かな供物でもない。
神が欲するものは、愛だ。
おまえたちが、本当に愛し合うことだ。
「多くの供え物の中にある虚構」
(『箴言』第17章)
信仰をみせびらかす多くの供え物があったとしても、
その家に争いがあるならば何になろう。
食べ物がいかに豊富でも、その家の人々が仲良くなかったらどうしよう。
今まさになければならないのが、固いパンのひときれと、平和なのだ。
「神は、必要なことはすべて与えてくださる」
(『マタイによる福音書』第6章)
今の手元の金を惜しむから、神を捨てるのか。それほど金が大事なのか。
明日やあさってに用いる金の心配で苦労しているのか。
しかし、いらぬ心配をするな。
神は、おまえに必要なことはすべて与えてくださるではないか。
「占い師や予言者の言葉を怖れない」
(『申命記』第18章)
神は占い師や予言者をおまえたちのために送ることは決してない。
しかし、
神の言葉を預かったという者が出て来るであろう。
神の名で語る者もあろう。
そして、おまえたちはその者の言葉を聞いて
動揺することもあるやもしれない。
(中略)
おまえたちはその者の言うことを気づかったり、
怖れる必要もない。
最近のコメント